ETNの長期保有のリスク

ETNの長期保有のリスク

ETNとは

ExchangeTradedNoteの略で、ETFとまったく同じように取引されるのですが、ETFとは組成のされ方が根本的に違います。

ETNにも、これまでに出てきたETFと同じように日本株連動型やレバレッジ型・インバース型などのように分類できるのですが、個人投資家の長期保有という意味ではETNはおすすめしません。

ETNは資産の裏付けの無い「契約」ETNは「Note」、いわば契約であって、これまで述べてきたETFのような「Fund」という資産ではありません。

ETNは、銀行や証券会社などの金融機関が、ある対象資産のリターンとそのNoteの価値が連動することを保証して発行されるものです。 対象資産は、例えば日経225や金、あるいはVIXのリターンの-1倍など、要はなんでも構いません。さらに言えば別に資産でなくても構いません。

東京の最高気温や米国内のツイート数など、日々なんらかの値を客観的に定義できるものであればどんなものでも構いません。 そのうえで、「このNoteはこの指標と連動して価値が増減するように我々が保証します。」と宣言しているだけの話です。

ETFと違って、そのNoteの価値の裏付けとなる資産がないので、宣言が撤回されればゴミ屑と化します。要はETNというのは発行体の都合次第でどうにでもなる証券なのです。

極端な話、対象指標がさほど動かなくても、発行体が倒産の危機に瀕してしまえば、投資家は大損を被る可能性があるのです。

これが長期保有を前提とした個人投資家におすすめしない理由です。

東証では野村証券がNEXTNOTESシリーズとしてETNを発行していますが、ウェブサイトに行くと次のような留意事項があります。

「NEXTNOTESの外国指標連動証券は、発行体であるノムラ・ヨーロッパ・ファイナンス・エヌ・ブイおよび保証会社である野村ホールディングスの信用力をもとに発行されているため、発行体または保証会社の倒産や財務状況の悪化等の影響により、その価格が下落する又は無価値となることがありますので、こうした発行体または保証会社の信用リスクについては十分に留意する必要があります。」発行体の深刻な信用危機が顕在化するというのは頻繁にあることではありませんが、しかし長期投資の期間中に一度でも起きてしまえば、無価値になるというリスクを秘めています。

また、そうでなくても、発行体の一存でどうにでもなってしまう代物ですし、通常のETFに比較して管理費用も高く設定されていますので、おすすめしません。