投資で絶対当たると思い込む心の動きはあなたにもある

投資で絶対当たると思い込む心の動きはあなたにもある

自分が操作できない事柄を、あたかも自分の操作範囲内だと思い込んでしまうことを、コントロール幻想、もしくはコントロール幻想バイアスと言います。

単純に思い込むという場合もあれば、「○○すれば、××できる」のような条件付きでの思い込みという場合もあります。

そもそも人間は、自分で全てをコントロールしたい、自分の想った通りになって欲しい、という欲望を持っています。 コントロール幻想は、その欲望が行き過ぎた結果でもあるのです。

また、コントロール幻想を持っている人には、物事が上手くいかなかった時に、通常以上のストレスを感じやすいという特徴もあります。

実際に、自分の考えの範囲内で物事が進むとストレスを感じにくくなり、結果、幸せで活動的に、場合によっては健康的にもなる、という研究結果も出ています。

自分で物事をコントロール出来ると思うことによって、心身に良い影響があるのは確かな研究結果です。

しかし、相場において、我々がコントロール出来るのは自分のポジションのみです。

一部のファンドや資産家を除いて、決して市場の価格や他人の行動を支配することは出来ません。 投資判断が100%当たることはありませんし、損失を抱えたポジションは自分の意思や希望とは関係なく動きます。

コントロール幻想が強い時には、「この判断は当たる」と思い込んで、高いレバレッジをかけてしまったり、「今回は当たる」と思い込んで、過去の失敗を反省しない判断をしてしまいます。

自信を持つのは良いことですし、コントロール出来ていると思うことで心身にも良い影響はあります。

しかし、その代償に大切な資産を失うことにもなりかねません。

「自分の投資技術に自信がある」と思っている人よりも、「自分の投資技術に自信がない」と思っている人の方が、統計的に良い投資成績を収めています。

少し意外と思うかもしれませんが、投資では良くも悪くも、無限の可能性を理解している人が成功しやすいのです。

「勝って兜の緒を締めよ」という言葉のように、常に慢心せずに謙虚な姿勢を忘れないことが、一番の近道なのです。