投資における思い込みは別の可能性を見落としてしまう
信念バイアスとは、自分がそうだと確信していることに反する事実や他者の意見は、違うと決めつけたり意見のあら探しをして、自分の意見の正当性を信じてしまいやすいことを言います。 頑固な人は、信念バイアスの作用が強いと言えるでしょう。
コントロール幻想にも似ていますが、コントロール幻想が自分で操作できると思ってしまうのに対して、信念バイアスは、自分と違う意見の他者に攻撃的になったりという違いがあります。
宗教や政治に関する場面で特に多いと言われていますが、投資においても大いに当てはまります。 一度上昇だと思ったら、下落の兆候が普段よりも見えにくくなってしまうなどです。
後になって冷静に見返すと、逆行する兆候がしっかりと出ていた、という経験はないでしょうか?そういった場面では、信念バイアスが働いて頑固になってしまっていた可能性が高いです。
もし、相場において自分が頑固になっていると感じたら、少し気分転換をするなどして、相場から距離をとるのが良いでしょう。 一度冷静になって、なるべくフラットな状態から相場を眺めるのです。
投資仲間がいる場合は、意見を聞いてみるのも手です。 もちろん、自分と同じポジションを持っていない人に限ります。
意見を聞く前に、「全ての意見を受け入れる」と自分に強く念を押して、客観的に判断できる時間を用意しましょう。
短期的ではありますが、自分で声に出して言い聞かせることは、脳を騙して言った通りに近づける効果があります。
定期的になりたい姿を自分に言い聞かせれば、それが習慣化するのにも効果的ですので、是非、試してみてください。 相場においては、頑固な人よりも柔軟性の高い人の方が、成功しやすいとのデータがあります。
一度自分のとったポジションを、中々損切りできないという人は、信念バイアスが強く、相場では成功しにくいと統計的にも言えるでしょう。
もし、あなたが当てはまるようでしたら、是非、投資で成功しやすい脳へと近づくよう改善してください。